iPhoneで音楽をダウンロードする方法|iTunesなしでSafariからMP3をファイルに保存してオフライン再生する全手順
iPhoneはSafariからMP3を直接ダウンロードして本体に保存できます。つまずきやすいのは、保存先が「ミュージック」アプリではなく「ファイル」アプリになる点と、自動では再生されない点です。
この記事では、ダウンロードから保存先の確認、オフラインで聴けるプレーヤーへの取り込みまでの流れを順に説明します。パソコンもiTunesもケーブルも使いません。
SafariでMP3をダウンロードする手順
SafariにはiOS 13以降、本格的なダウンロードマネージャーが搭載されています。音声ファイルへのリンクをタップすると、ストリーミングしようとせず保存に回ります。
- ダウンロードリンクのあるページをSafariで開きます。ChromeやFirefoxでもダウンロードはできますが、アプリ内の独自フォルダに保存されるため、後の取り込みがやりにくくなります。
- ダウンロードリンクをタップします。ファイルをダウンロードするか尋ねるダイアログが表示されたら、「ダウンロード」をタップします。
- 転送中はアドレスバーの横に青い矢印が表示されます。タップすると進行状況を確認できます。
- 完了したら、その一覧に表示されたファイルをタップします。「ファイル」アプリが開き、「ダウンロード」フォルダに保存されていることを確認できます。
青い矢印が表示されない場合は、サイトがファイルを返す代わりにプレーヤーを開いています。リンクを長押しして「リンク先のファイルをダウンロード」を選んでください。
ダウンロードしたファイルの保存先と本体への移し方
Safariがダウンロードしたものは、すべて一つの「ダウンロード」フォルダに入ります。初期設定ではこのフォルダはiCloud Drive上にあり、MP3がiCloudの容量を静かに消費し、開くたびに通信も必要になります。iPhone本体に保存したい場合は、保存先を一度変更すれば、以降のダウンロードすべてに適用されます。
- 「設定」→「アプリ」→「Safari」→「ダウンロード」を開きます(古いiOSでは「設定」→「Safari」→「ダウンロード」)。
- 「このiPhone内」を選びます。
- すでにダウンロード済みのファイルはその場に残ったままです。「ファイル」アプリで長押しし、「移動」を使って本体側へ移してください。
1曲だけなら「ファイル」アプリの再生で十分
「ファイル」アプリでMP3をタップすると、内蔵のプレビュープレーヤーですぐに再生されます。一度だけ聴く用途ならこれで十分ですが、限界もはっきりしています。プレイリストは作れず、アプリを離れるとバックグラウンド再生は止まり、ロック画面での操作もできず、ライブラリ機能もありません。複数の曲をまとめて聴くなら、専用のプレーヤーアプリが必要です。
オフラインで聴けるプレーヤーアプリに取り込む方法
App Storeには、「ファイル」アプリ内のファイルを直接読み込むプレーヤーがいくつもあります。MP3はそのままの場所に置いておき、アプリがその周りにライブラリを組み立てる形です。無料で最もよく使われているのはVLC for Mobileで、ライブラリ管理に優れた有料プレーヤーもあります。どれを選んでも、基本的な流れは同じです。
また、多くのプレーヤーは「ダウンロード」フォルダごと一度に読み込めます。アプリの設定にある「フォルダを追加」や「ローカルファイル」という項目を探してください。
- プレーヤーアプリをインストールします。
- 「ファイル」アプリでMP3を長押しし、「共有」をタップします。
- 共有シートからプレーヤーアプリを選びます。ファイルがアプリ自身のライブラリにコピーされます。
自分のコピーを持つプレーヤーは、使う容量が2倍になります。取り込みが終わったら「ダウンロード」の元ファイルを削除するか、コピーではなくフォルダを参照する方式に切り替えてください。
ミュージックアプリにMP3を入れるには
「ミュージック」アプリは自分が所有するファイルも再生できますが、ミュージックライブラリ経由に限られます。パソコンなしでそこに入れるのは簡単ではありません。iOSでは、サードパーティのアプリがミュージックライブラリに書き込むことは許可されていないからです。現実的な選択肢は次の三つです。
- MacやPCがある場合:macOSの「ミュージック」アプリ、またはWindowsのApple Devices/iTunesにファイルを追加し、iPhoneを接続して同期します。ローカルファイルを「ミュージック」アプリにきれいに入れられるのは、今もこの方法だけです。
- iCloudミュージックライブラリの契約がある場合:パソコンで追加したファイルがアップロードされ、ケーブルなしでiPhoneにも表示されます。ただし、この仕組みには契約が必要です。
- どちらも使わない場合:別のプレーヤーアプリを使います。ファイルは「ファイル」アプリに置いたままで、「ミュージック」アプリには関わりません。
ブラウザから直接ダウンロードする方法
パブリックドメインやCreative Commonsの曲、アーティスト本人が無料公開しているトラック、自分でアップロードした音源など、保存が許可されている音源なら、ブラウザで変換する方法が一番手軽です。App Storeを経由しません。検索してMP3を選べば、Safariは通常のダウンロードと同じように扱います。青い矢印が出て、「ファイル」に保存されます。
従量制の回線では、ダウンロード前に低めのビットレートを選んでください。128 kbpsなら4分の曲は4 MB未満、320 kbpsなら9 MB前後です。遅い回線では、数秒で終わるか1分待つかの差になります。このサイトの検索ツールで曲を探して変換すると、転送前に音質を選べます。
| ビットレート | 4分の曲 | 約100曲分 | 向いている用途 |
|---|---|---|---|
| 128 kbps | 約3.7 MB | 約370 MB | 本体スピーカーや付属イヤホン、通信量の節約 |
| 192 kbps | 約5.5 MB | 約550 MB | 普通のヘッドホン、普段使い |
| 320 kbps | 約9.2 MB | 約920 MB | 良いヘッドホン、長く保存しておくファイル |
よくある問題と対処法
次のトラブルは、特に起きやすいものです。
- ファイルが再生できず、汎用のアイコンが表示される。音声ファイルではありません。「ファイル」アプリで拡張子を確認してください。ページがファイルとして保存された場合、名前に関わらず中身は音声ではありません。
- ダウンロードしたはずのファイルが消える。Safariの設定でダウンロードリストを消去するようになっていたり、iCloud Driveでストレージの最適化が有効だと本体からファイルが取り除かれたりします。本体保存に切り替えれば、両方とも防げます。
- 画面をロックすると再生が止まる。「ファイル」のプレビュー再生はバックグラウンドで動きません。専用のプレーヤーアプリなら動きます。
- 特定のアプリだけ音が出ない。マナーモードのスイッチとアプリごとの音量を確認してください。iOSはメディアの音量と着信の音量を別々に管理しています。
よくある質問
アプリを使わずにiPhoneでMP3をダウンロードできますか?
できます。Safariが音声ファイルを「ファイル」アプリに保存し、そこからそのまま再生もできます。プレイリストやバックグラウンド再生、ライブラリ管理が必要な場合だけ、別のアプリが必要です。
ダウンロードした音楽が「ミュージック」アプリに表示されないのはなぜですか?
「ミュージック」アプリは自分のライブラリしか読み込まず、iOSでは「ファイル」アプリ内のファイルをそこに書き込めない仕様です。ローカルファイルを入れるには、パソコンから同期するか、iCloudミュージックライブラリの契約が必要です。サードパーティのプレーヤーはファイルを直接読み込むため、この問題を避けられます。
ダウンロードしたMP3はiCloudの容量を使いますか?
Safariの保存先がiCloud Driveのままなら使います。これが初期設定です。Safariの設定でダウンロード先を「このiPhone内」に変えれば、本体に保存され、iCloudの容量は消費しません。
アルバム1枚でどのくらいの容量を使いますか?
12曲入りのアルバムなら、128 kbpsで約45 MB、192 kbpsで約65 MB、320 kbpsで約110 MBが目安です。ロスレスのFLACなら、曲の内容によって約350〜450 MBになります。
ダウンロードしたファイルはiOSのアップデート後も残りますか?
残ります。「このiPhone内」に保存したファイルは通常のユーザーデータで、アップデートやバックアップをまたいで保持されます。iCloud Driveにだけ置いたファイルは、容量を空けるため本体から取り除かれることがありますが、削除されるわけではありません。